皆さんは普段どんなときにコーヒーを飲みますか?
職場や学校などでの眠気覚ましなどを目的として飲まれていたコーヒーは、
コロナ禍を機に「おうち時間を彩る趣味」として楽しまれるようになりました。
中でも、より質の高い「スペシャルティコーヒー」が近年、注目を浴びています。
皆さんはスペシャルティコーヒーについて、
「普段飲んでいるコーヒーと何が違うの?」
「どこで購入できるの?」
「どうやって淹れれば美味しく飲めるの?」
といった悩みや疑問をお持ちではないでしょうか?
普段の生活ではあまり触れない言葉でもあり、「おうちでスペシャルティコーヒーを楽しみたい」と思っても、何から始めればよいか分からなかったりしますよね?
そこで、本サイトではあなたがご自身でスペシャルティコーヒーを購入し、ご自身で淹れて味わうまでの、「スペシャルティコーヒーの始め方」について徹底的にお伝えしていきます!
最後までお読みいただければ、「スペシャルティコーヒー」というおうち時間を彩る最高の趣味を不安なく始めることができます!!
是非参考にしてください!
目次
・スペシャルティコーヒーとは
スペシャルティコーヒーの始め方を具体的に紹介する前に、まずはどのようなコーヒーが「スペシャルティコーヒー」と呼ばれるのか、定義から誕生した背景、意義について説明します!
①スペシャルティコーヒーの定義
②スペシャルティコーヒーの評価
③スペシャルティコーヒーの誕生
④「From seed to cup」について
スペシャルティコーヒーの特徴をしっかりおさえることで、皆さんがこれから飲むスペシャルティコーヒーがとても意味のあるものに感じると思います!
ちょっと目を通すだけでもこれからの楽しみ方が変わってくると思いますので、ぜひ目を通してみて下さい!!
①スペシャルティコーヒーの定義
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)は、スペシャルティコーヒーについて以下のように定義しています。
・消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
・生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること。
・そして、適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること。
引用:スペシャルティコーヒーの定義 / 一般社団法人スペシャルティコーヒー協会(一部抜粋)
②スペシャルティコーヒーの評価
スペシャルティコーヒーは、以下の評価基準で判断されます。
- カップ・クォリティのきれいさ
「汚れ」又は「風味の欠点・瑕疵」が全く無い事。コーヒーの栽培地特性がはっきりと表現されるために必須な透明性があること。
- 甘さ
コーヒーのチェリーが収穫された時点で、熟度が良く、且つ熟度がどれほど均一であったかに直接関係する甘さの感覚。
- 酸味の特徴評価
良質の酸味は、コーヒーに生き生きとした印象度を与え、繊細さ、しっかりとしたバックボーンを与えるもの。
反対に、刺激的な酸味、不快な印象度を与える酸味、爽やかさ・キレの無い酸味、劣化した嫌な酸味は、スペシャルティコーヒーには有ってはならない。
- 口に含んだ質感
コーヒーにより伝えられる、粘り気、密度、濃さ、重さ、舌触りの滑らかさ、収斂性感触などの感覚・触覚。
- 風味特性・風味のプロフィール
スペシャルティコーヒーと一般のコーヒーを区別する最も重要な項目。
栽培―収穫―回収―選別―生産処理―保管―焙煎―抽出が理想的に行われれば、栽培地域の特性が正しく表現される。
コーヒーが一般的なプロフィールしか持っていないのか、あるいは栽培地の地域特性が純正に表現できているかを明確に評価する。
- 後味の印象度
コーヒーを飲み込んだ後で持続する風味は、コーヒーの他の属性により醸し出される心地よさを強める場合、弱める場合、あるいは一切駄目にしてしまう場合がある。
コーヒーを飲み込んだ後の「口に残るコーヒー感」が、甘さの感覚で消えて行くのか、あるいは、刺激的な嫌な感覚がにじみ出てくるのかを判定する。
- バランス
コーヒーは風味の調和が取れているのか? 何か突出するものは無いか? 何か欠けているものは無いか?
引用:スペシャルティコーヒーの定義 / 一般社団法人スペシャルティコーヒー協会(一部抜粋)
③スペシャルティコーヒーの誕生
1970〜80年代、大量生産/大量消費の時代にあり、コーヒーも大量に生産/消費がされておりました。
その状況下では、コーヒーをよりリーズナブルに、大量に提供されることが求められ、結果として生産者の賃金低下/人材不足を招き、農園が荒廃化。
コーヒーの品質は低下し、消費者のコーヒー離れにつながりました。
上記の背景もあり、コーヒーの高品質化と消費の増加が求められるようになり、「スペシャルティコーヒー」の概念が誕生しました。
④「From seed to cup」について
「From seed to cup」とは、農園におけるコーヒー豆(seed)の生産から、私たちが実際に飲む際のコーヒーカップ(cup)までの全過程を表しており、各過程で徹底した品質管理が必要とされます。
以下の概念が重要視されています。
・トレーサビリティ
スペシャルティコーヒーは「①スペシャルティコーヒーの定義」「②スペシャルティコーヒーの評価」で説明した通り、さまざまな基準のもと評価された、クオリティの高いコーヒーです。
トレーサビリティとは、農園でのコーヒー豆(seed)の生産からコーヒーカップ(cup)までの流通が追跡可能な状態のことを指します。
スペシャルティコーヒーでは、生産から流通までの各段階において品質管理がされ、トレーサビリティが明確であることが、コーヒーのクオリティの信頼性を証明するひとつの要素となります。
・サステナビリティ
「持続可能性」を意味し、品質が徹底されているクオリティの高いコーヒーが、安定して生産・供給可能な状態を指します。
上記「③スペシャルティコーヒーの誕生」にて説明しましたが、コーヒーは、大量生産/大量消費時代において低価格化が求められ、結果として生産体制が維持できなくなりました。
スペシャルティコーヒーでは、上記の反省もあり、消費者のみならず、生産者の利益も重要視しています。
生産者にも十分な利益が及び、クオリティの高いコーヒーの生産を持続的に継続できる体制を大切にしていることは、スペシャルティコーヒーの特長のひとつとなります。
・STEP1:スペシャルティコーヒーの豆は産地によって何が違う?
皆さんは、コーヒーを飲むときに「産地」を気にされた事はありますか?
多くは気にしていない、または「見たことはあるがいまいち何が違うかわからない」といった方が多いのではないでしょうか。
コーヒーは「降水量」「日光」「気温」「土質」「標高」などの育つ環境によって味に違いが出てきます。
以下、いくつかのコーヒー産地、それぞれの特徴を紹介します。
①ブラジル
ブラジルのコーヒー豆は、苦味や酸味、コクや風味など、バランスの取れた味わいが特徴です。
ブラジルの気候は、コーヒーの栽培に適した環境であり、世界で最もコーヒー豆の生産量が多い地域です。
大量生産するのに適した環境であり、広い生産地域の中でも生産場所ごとに特徴の違いが出ます。
②コロンビア
コロンビアのコーヒー豆は、しっかりとした酸味とコクがあり、苦味のある風味が特徴です。
コロンビアのコーヒー豆は栽培方法が難しく入念な手入れが必要で、生産者は時間をかけ良質なコーヒーを栽培します。
ペーパードリップで苦味などの味を抽出し味わうのがおすすめです。
③エチオピア
エチオピアのコーヒー豆は、爽やかな味とフルーティな香りに特徴があります。
エチオピアのコーヒーは固有の品種が多く、「イルガチェフェ」や高級豆の「ゲイシャ」種などが挙げられます。
上記のように、コーヒーは産地ごとに特徴が違います。
その中でも、スペシャルティコーヒーでは、産地のみならずさらに品種や精製、土質管理など「生産者(農園)」ごとに特徴が違います。
スペシャルティコーヒーを購入する際には、記載されている生産者情報についても確認してみてください!
・STEP2:【買う】スペシャルティコーヒーを購入できるおすすめの通販サイトをご紹介!
現在、スペシャルティコーヒーを扱うコーヒー店の多くは、店舗での販売のみならず、通販サイトを開きコーヒー豆の販売を行っています。
私自身、実際に足を運びコーヒー豆を購入していた店舗に、引っ越しを機に従来のように通うことが難しくなった経験がありますが、今では同店舗の通販サイトから継続的にコーヒー豆を購入できるようになりました。
また通販サイトについては現在、「コーヒー豆の定期便」やアンケート回答をもとにおすすめのコーヒー豆を提示する「コーヒー豆診断」など、各コーヒー店ごとに特色がみられ、購入する側にとって魅力的なコンテンツも提供されています。
以下におすすめの通販サイトをご紹介します!
ぜひ、URLから通販サイトに遷移し、コーヒー豆を購入してみてください!
・ PostCoffee
世界中のさまざまなロースターと提携しており、圧倒的な製品数を誇っています。
簡単な質問に答えるだけで、好みに合うコーヒーをおすすめしてくれる「コーヒー診断」や、コーヒー定期便などユニークな機能も。
コーヒー定期便の中身は、「コーヒー診断」の結果をもとにおすすめのプランを用意してもらえるので、とても満足度の高い通販サイトとなっています。
また、TBS系の「がっちりマンデー!!」など有名なメディアにも取り上げられおり、信頼性もあります。
↓↓↓HPはこちらから↓↓↓
・辻本珈琲
さまざまな産地、農園のスペシャルティコーヒーを取り扱っており、色々な種類のスペシャルティコーヒーが楽しめます。
「CQI認定Qグレーダー」という、生産者と消費者の間に立ち、コーヒー豆の品質を評価する技術者として認められており、さまざまな産地、農園からセレクトしたスペシャルティコーヒーを楽しめます。
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・ヒロコーヒー
1977年から続く老舗の自家焙煎コーヒー店で、スペシャルティコーヒーのみならずパックコーヒー、ギフト、スイーツ、コーヒー器具など、スペシャルティコーヒーを楽しむのに
バラエティ豊かなラインナップが揃っています。
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・STEP3:【味わう】スペシャルティコーヒーを自宅で楽しむには?おすすめの淹れ方をご紹介!
自宅でスペシャルティコーヒーを楽しむには、豆の購入だけではなく、コーヒーを淹れる器具を揃えましょう!
また器具それぞれにおいて淹れ方も異なり、味わいにも違いが出てきます。
ここでは主な淹れ方、淹れるのに必要な器具を紹介します!
ぜひ参考にしてみてください!
①ペーパードリップ
自宅で淹れる際の一番オーソドックスな淹れ方です。
ペーパードリップに必要な器具としては、ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバー、ドリップポットなど。
ペーパーフィルターにコーヒー粉を入れ、お湯を注ぐことでコーヒーを抽出します。
ペーパーフィルターによって程よくコーヒーの成分が吸収されるため、他の淹れ方に比べライトでコクのある味わいを楽しむことができます。
また、スペシャルティコーヒーをより美味しく味わうには、スケール&タイマーも購入すると良いでしょう。
スペシャルティコーヒー、特に酸味に特徴のある浅煎りのコーヒーなどは、コーヒーを淹れる時の時間やお湯の量を気にしながら淹れると、バランスの良い味わいが作れます。
購入するコーヒー豆によって差はありますが、まずはコーヒー粉15gに対して225mlのお湯を淹れてみてください!
豆の風味を引き出す「蒸らし」を行ってから、複数回に分けてコーヒー粉全体にお湯が行き渡るようにお湯を淹れると、さらに美味しく味わうことができます!
②フレンチプレス
フレンチプレスでは、ペーパードリップで用いたドリッパーやサーバー、ペーパーフィルターは不要となり、フレンチプレスのみでコーヒーを抽出することができます。
金属のフィルターで濾すため、コーヒーの油分まで抽出でき、コーヒー本来の味を楽しむことができます。
お湯を注いで4分待つだけと、淹れ方も簡単でお試しのしやすい淹れ方です。
蒸らしも行い2回に分けて注ぐことでさらに美味しく味わうことができますのでぜひ試してみてください!
こちらも購入するコーヒー豆によって違いはありますが、まずは14gの豆に対し、200gのお湯を淹れてみてください!
他にも簡単なものから複雑なものまで、さまざまな抽出方法があります。
クオリティの高く、特別なスペシャルティコーヒーを、さまざまな淹れ方で楽しんでみてください!
・コーヒー器具のご紹介
上記のSTEP3で、コーヒーの淹れ方を紹介させていただきました。
ここでは、コーヒーを淹れる際におすすめの器具を紹介します!
迷ったらまずこちらを購入し揃えることをおすすめします!
①ドリッパー – V60 ドリッパー01
コーヒー器具で有名なHARIOが出す定番のドリッパー!
V60透過ドリッパー01ホワイト(PP製)<br>(新パッケージ)
・とても安価で初めてドリッパーを購入する方におすすめ
・V型円すい形の形状で、注いだお湯が円すいの頂点に向かって流れ、豆の旨味がしっかりと抽出される
・100年以上続く日本のガラスメーカーで、ガラスが丈夫であり、耐熱性に優れている。
・同シリーズで「01(-2杯用)」「02(-4杯用)」「03(-6杯用)」と提供する人数に応じて大きさの違うドリッパーを選べる
ペーパーフィルターも「01」「02」「03」とドリッパーに対応した製品があり、セットで安価に揃えることができる
※ペーパーフィルター – HARIO V60用ペーパーフィルター 01M
https://shop.hariocorp.co.jp/collections/paperfilter/products/vcf-01-100m
②サーバー – V60 バリスタサーバー360
コーヒー器具で有名なHARIOが出す、シンプルイズベストのサーバー!
・持ちやすさ、注ぎやすさのあるシンプルなコーヒーサーバー
・透明な見た目で、抽出したコーヒーの見た目を楽しむことができる
・注ぎ口が広く、お手入れも簡単
・さまざまな抽出器具に対応するサイズとなっており、汎用性が高い
③ドリップポット(ケトル) – V60 ドリップケトル・ヴォーノ
シンプルでベストなドリップケトル!
V60ドリップケトル・ヴォーノ 500mL<br>(新パッケージ)
・細口で注ぎやすく、湯量やスピードなどコントロールできる
・ガスやIHなどで加熱でき、温度も調整しやすい
④ミル- セラミックコーヒーミル
手入れも簡単な手動ミル!
・コーヒー豆を、挽きたての粉で楽しむことができる
・粗挽き、細挽きなど粗さを調整できる
・セラミック製の臼と金属部はステンレス製となっており、丸洗いできる
・蓋付きで、引いた粉を保存できる
⑤スケール&タイマー – V60 ドリップスケール
シンプルでベストなスケール!
・抽出量と抽出時間を同時に計測でき、スペシャルティコーヒーを淹れるのに重要な蒸らしなどの時間を管理できます。
⑥フレンチプレス – カフェプレス・U
シンプルでベストなフレンチプレス!
・持ちやすさ、注ぎやすさのあるシンプルなフレンチプレス
・透明な見た目で、抽出したコーヒーの見た目を楽しむことができる
・注ぎ口が広く、お手入れも簡単
・まとめ
今回は、スペシャルティコーヒーを始める際の3つのSTEPについてまとめてみました。
スペシャルティコーヒーとは…
・味についてさまざまな基準を満たしたクオリティの高いコーヒーである
・「From seed to cup」の観念にもと、サステナビリティ、トレーサビリティを重要視している、特別なコーヒーである
・コーヒー豆や器具など、通販で一式揃えることができ、自宅でも始めやすい趣味である
コロナ禍を機に近年注目度が上がっているスペシャルティコーヒーについて、どう始めて良いか気になる方が多いと思います。
スペシャルティコーヒーはもちろん美味しいコーヒーですが、その特徴や誕生した背景などについても押さえることで、その特別さが理解でき、さらに深く楽しむことができます!
スペシャルティコーヒーを始める際に、迷ったらまず記事中で紹介している器具や、通販サイトでコーヒー豆を購入してみてください!
この記事がみなさまの「おうち時間」を彩るひとつのきっかけになれば幸いです!